
当農園でいま、ひそかな人気を集めているのが「山東菜(シャントンサイ)」という葉物野菜です。「つけ菜」「べか菜」「しろ菜」「はくさい菜」など地域によって名称が異なり、日本語での正式な名称はないです。
ふっくらとした大きな葉に、やわらかな淡い緑。その姿はどこか控えめだけれど、ひとくち食べれば——きっと、あなたもこの野菜のファンになるはず。
山東菜は白菜の仲間で、見た目はロメインレタスに少し似ています。でも、味も食感も苦いかたいロメインメタスとはまるで正反対。ほんのり甘く、ほうれんそうのやわらかさが口に広がり、食べるたびにほっとするような優しさ、高齢者に大人気です。
ご近所の方からは、「ほうれん草と同じで、誰にでも好かれる味ね」とよく言われます。一度食べれば、「またあれ、欲しいな」と思わずにはいられない、そんな素朴で頼もしい野菜です。
そして山東菜の魅力は、なんといっても使い勝手のよさ。
サラダにしてそのまま生でも食べられるし、火を通してもクタクタにならず、炒めても、漬けても、スープにしてもおいしい。やさしい味わいなので、どんな料理ともすっとなじみます。
たとえば——
🔸さっと塩をふって浅漬けにすれば、シャキッとした食感が楽しめる副菜に。
🔸豚肉と一緒に炒めれば、ご飯が進む冬のごちそうに。
🔸スープに入れれば、葉の甘みがふわりと広がり、体も心もじんわり温まります。
まだ名前を知らなかったあなたも、河本農園で山東菜と出会ってみませんか?
きっと、食卓にやさしい彩りとぬくもりを運んでくれるはずです。