カルマによって戦争が起こる
現代人を観察すると、現代人を構成しているものは何か。まず「嫌悪」である。ただ、自分だけ良ければいいと考える。次に「無智」。今さえ良ければいいと考える。次に「貪り」。自分だけ独占したいと考える。次に「性欲の興奮」。とにかく異性を見たらセックスの対象と思え、という修習をする。そして「闘争」。とにかく権力を得るためには手段を選ばないでいいんだと考える。これらの、下位に結びつけられた5つのきずな、この5つのきずながまさに、現代の人々である。
そして、このカルマの構成の集積が何かというと「戦争」である。よって、戦争における新兵器はどんどんどんどん開発され、例えば、原爆・水爆等の、光ることによって肉体がただれ、そして内臓が焼け、乾きと飢えによって苦しまなければならない。あるいは完全に焦がされるといったような現象が生じる。
あるいは、化学兵器では、毒ガスを吸うと、これはまさに、わたしたちが殺虫剤によって虫を殺しているのと同じカルマがそのまま投影されるというかたちになる。そして、ロケット、あるいは戦車の砲弾の威力もどんどん増大し、わたしたちの手が飛んだり、頭が飛んだり、足が飛んだりといったような状態になる。
そして、それは「周期的」に行われる。なぜ、周期的に行われるのか。それは、カルマの集積の度合いがある点を超すと、必ずそれ以上この人間の世界に存在することはできないんだよというカルマの法則が存在するからである。そしてそのカルマの法則によって、間もなく大いなる戦い、つまりハルマゲドンが生じるのである。(93年4月17日 仙台支部)
生存-カルマによって選択
質問者:戦争で生き残るということはどういう意味を持っているとお考えですか。
尊師:これは仏典の引用をすることによってその答えとさせていただきたいだけど、それまでの過ち多き人生を、その生き残った人たちは、悔い改めると。そしてそれによって、戒律を守るようになり、一つずつ戒律を守るようになり、それによって人類が発展的になり、寿命が延び、幸福になるとうたわれています。
質問者:それを実践できる可能性の高い者が生き残るべきであるというふうにお考えですか。
尊師:いや、要するに実践できるできないは関係なく、そこでのカルマの力によって、必ず選択が起きるんじゃないかとわたしは見ています。(92年11月7日 横浜国立大学)
第三次世界大戦の狙い
そして、第三次世界大戦のもともとの狙いというものは、都会を完全に死滅させること。そして、ある意味での無政府状態をつくること。そして、地球の統一的な政権をつくること。この三段階に計画は分類されている(93年6月10日 第6サティアンビル)
■出典元
『日出づる国、災い近し』オウム出版