都市部族 / Urban tribes
都市部で共通の関心事を共有する小集団
概要
都市部族(urban tribe)は都市部で共通の関心事を共有する小集団。典型的な都市部族はゴス、パンクなどである。これらの比較的小さな集団は、皆、似たようなファッション、業界用語、行動パターンを持つ傾向がある。
都市部族の社会関係の大半は堅苦しくなく、感情的であり、感情に左右されない論理性を基盤として後期資本主義にブルジョア文化と大きく異なる。
都市部族(urban tribe)という言葉は、1985年にフランスの社会学者ミシェル・マフェゾリの造語で、1988年の彼の自著『Le temps des tribus: le déclin de l'individualisme dans les sociétés postmodernes』出版後、広く使われるようになった。
8年後、この本はイギリスで『The Time of the Tribes: The Decline of Individualism in Mass Society』というタイトルで翻訳・出版された。
イギリスで英語版が翻訳・出版されてから5年後に、『ニューヨーク・タイムズ』などで記事を執筆していたアメリカのジャーナリストのイーサン・ワターズが、アメリカ国内でこの言葉を使いはじめ、2003年にアメリカにおける都市部族を言及した『Urban Tribes: Are Friends the New Family?』という本を出版する。
ワターズによって追加された定義では、都市部族は25歳から45歳までの都市生活を楽しみ、共通の価値観を有している独身集団であり、彼らは近代の伝統的な家族構造とは別の家族構造を提案するという。
※ここより下、オリジナル
「部族」が同一の出自や歴史的背景を持ち、共通の文化や言語、価値観の上で共同生活を営むとされる集団の単位を指すのに対して、「都市部族」は共通の文化や価値観を持つものの出自はそれぞれが異なる。
また、「部族」が田舎や地方の近代以前の伝統的な価値観を持つ小集団で「未開社会」とほぼ同義な事に対し、「都市部族」は大都会で新しいテクノロジーや生活形態を利用する事が多い。
戦後の日本の都市部族
- 1954年/ソーラー族
- 1955年/マンボ族
- 1956年/太陽族、月光族、お茶と同情族
- 1957年/ドラクラ族、ロカビリー族、カリプソ族、ケロリ族
- 1958年/ながら族、街かど族
- 1959年/カミナリ族、ビート族
- 1960年/ファンキー族
- 1961年/六本木族
- 1963年/ツイスト族
- 1964年/みゆき族
- 1965年/アイビー族、エレキ族、モンキー族、深夜族
- 1966年/原宿族、ロッカー族
- 1967年/フーテン族、ヒッピー族、イエイエ族、長髪族
- 1968年/サイケ族、奇装族、アングラ族
- 1974年/暴走族
- 1975年/ニュートラ族
- 1976年/サーファー族
- 1980年/ヘッドホン族、竹の子族、テクノコ族、ロックンロール族、アメグラ族
- 1981年/クリスタル族、三語族、単語族
- 1982年/ロリコン族、マヤ族
- 1983年/カラス族、ねくら族、まねっこ族
- 1984年/くれない族、しなちく族、3D族、ヤンキー族
- 1985年/ぶらさがり族、ベルサッサ族、行けない族、ネオ・ヌーボー族
- 1986年/ドア際族
- 1987年/ダブルスクール族
- 1988年/ダーツ族、東京アパッチ族、Hanako族
- 1989年/カウチポテト族、いちご族
- 1990年/おたく族、新深夜族、朝シャン族
- 1991年/一応族、イタトマ族、ブラザー族、車高族、パーキング族
- 1992年/ひげ族、いちおう族、渋カジ族
- 1995年/ドリフト族、ゲジコ族、自分族、ポチ族
- 1997年/なごみ族
- 2000年/原宿ふくろう族
- 2001年/新親指族
■参考文献
・https://en.wikipedia.org/wiki/Subculture
・族の系譜学 ユース・サブカルチャーズの戦後史 難波功士
■画像引用
※1:http://sanmartin4englishblog.blogspot.com/2014/10/urban-tribes-computer-presentation.html